遺体役のオーディション??注目!
撮影は2007年の冬、まず雪景色だけを前もって撮り、同年の春に正式クランクイン。
山形で40日ほどのロケを行い、その後、日活撮影所や都内ロケなどを敢行。トータルすると3ヶ月弱の日数が費やされ、特にトラブルもなく和やかなムードで撮影は進められていったそうです。
唯一、困ったのは遺体そのものが映るくだりの撮影で、演じるのはあくまでも生きている人間である限り、どんなにじっとしていても、瞼や血管など、必ずどこかが動いてしまう。しかし、通常の映画やドラマなら見過ごすところでも、本作のようなモチーフの作品でそれは許されない。
急遽このシーンのため、“絶対に動かない遺体”役のオーディションを敢行。かくして総勢200名の中から選ばれた白井小百合さんが、びくともしない見事な死体ぶりを披露してくれたのであった。
style POINT
広末は「ヴァレンティノ(VALENTINO)」09年春夏プレタポルテ・コレクションの淡いピンクベージュのロングドレスを着用。「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のクラッチバッグと、ジュエリーサンダルをコーディネートした。繊細なダイヤモンドジュエリーは、ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)のもの
大賞
『つみきのいえ』
作者: 加藤 久仁生 (日本)
《概要》
水に囲まれつみきを積んだような部屋でひとりの老人が暮らしている。水没している階下にパイプを落とした彼は、それを拾うためにもぐり、それぞれの部屋に刻まれた家族の思い出にめぐりあう。いまはいない妻、娘、なつかしい人々の大切な記憶が静かなタッチで描かれ、純度の高い心にしみる作品となった。地球温暖化のテーマも秘められている。